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子どもにフッ素を使っても大丈夫?

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日本人のむし歯は年々減少する傾向にあります。それは大人だけでなく、子どもにもいえる傾向です。日本は海外と比べると、口腔ケアへの意識が低いことで有名ですが、むし歯の数が減少しているのはなぜなのか気になりますよね。その疑問を解決する鍵を握るのは「フッ素」です。

▼フッ素によるむし歯予防の効果

フッ素には、科学的にも証明されているむし歯予防効果があります。それはフッ素による「歯の再石灰化作用の促進」と「歯質の強化」です。歯の再石灰化とは、酸性の刺激によって溶けた歯質を元通りに戻す作用で、歯質の強化は、フルオロアパタイトという酸への抵抗力が強い構造に作り変える作用を指します。少し難しい話になりますが、フッ素にはこの2つの作用が期待できることから、むし歯を効率よく予防できるのです。

▼フッ素がむし歯予防に良いことはみんな知っている?

おそらく、日本人でフッ素によるむし歯予防効果を知らない人はいないでしょう。これは厚生労働省や歯科医師会、歯科用品を取り扱っているメーカーなどが長い時間をかけて広くアナウンスした結果であり、むし歯を予防することの大切さも伝わっていることかと思います。実際、むし歯予防効果を期待して、皆さんもフッ素入りの歯磨き粉を毎日使用していますよね。むし歯予防を徹底している場合は、3ヵ月に1回くらいの頻度で歯医者さんのフッ素塗布も継続していることでしょう。こうしたフッ化物の応用法が広く普及したことが日本でのむし歯の現象に大きく寄与していることは間違いありません。

▼子どもにフッ素は使えます

今回のテーマである「子どもにフッ素を使っても大丈夫?」というのは、親御さまから受けることが多い質問でもあります。たくさんのフッ素を一度に大量に摂取すると、急性中毒を起こすこともあるため、フッ素入り歯磨き粉の使用やフッ素塗布に不安を覚えるお気持ちも良く理解できます。ただ、フッ素を口腔ケアで応用する場合は、基本的にフッ化物を歯に作用させるだけなので、子どもに使っても安全といえます。

フッ素入り歯磨きでブラッシングした後に、お口にたまった液体を毎回飲み込んでいたら、数か月後、あるいは数年後にフッ素による慢性中毒の症状が現れる可能性もありますが、そうした習慣がある子どもは皆無に等しいです。また、歯科医院で行うフッ素塗布も歯科医師や歯科衛生士が安全性を確保した上で行う処置なので、お子さまの身体に健康被害が生じるリスクは限りなくゼロに近いといえます。

▼まとめ

今回は、フッ素によるむし歯予防の効果や子どもへの安全性について、ママとこどものはいしゃさん三木院が解説しました。フッ素入り歯磨き粉の使用や歯科医院でのフッ素塗布は、子どもの身体に悪影響が及ぶことがほとんどなく、安全な形でむし歯予防を促進できますので、皆さんも積極的に活用していきましょう。