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歯の本数の異常について

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私たちの体はたくさんの骨によって構成されており、その本数は基本的に同じです。成人であれば約200個の骨によって骨格が形成されています。そして、同じ硬組織である歯に関しても、基本的には同じ本数だけ生えてくるのですが、人によって異常がある場合も珍しくありません。今回はそんな歯の本数の異常について詳しく解説します。

▼子どもの歯の本数は「20本」

子どもの歯である乳歯は全部で20本生えてきます。専門的にはA~Eまでの5本が左右に生えてきて、それが上下の顎に存在しているので全部で20本ですね。この数に異常が見られる場合は要注意です。

◎乳歯の数が少ない場合

4~5歳になっても乳歯の数が20本に達していない場合は、先天性の欠如や萌出異常が疑われます。先天性の欠如は生まれもっての異常であるためどうすることもできませんが、何らかの理由で歯が生えてくることができなくなっている萌出遅延の場合は、歯科的な処置によって改善可能です。

◎乳歯の数が多い場合

乳歯の数が20本異常ある場合は、過剰歯(かじょうし)の可能性が高いです。本来生えてくるはずのない歯であり、正常に機能していないことが多いため、抜歯が適応されやすいです。そもそも次に生えてくる永久歯の邪魔になる点が過剰歯の大きなデメリットといえます。つまり、歯の数が多いからと言ってメリットがあるわけではないので、その点はご注意ください。

▼大人の歯の数は「28本」

大人の歯である永久歯は、親知らず4本を除くと全部で28本になります。1~7番まで左右に生えてきて、それが上下に存在しています。そんな永久歯にも乳歯と同じく先天性の欠如や過剰歯あります。欠如に関しては、乳歯が生えてこなかった部分と一致することが多いです。

▼乳歯の虫歯が永久歯の萌出を遅らせる?

乳歯はいずれすべてが永久歯に置き換わりますが、最後まで健康な状態を維持することが大切です。というのも、乳歯の虫歯を放置して重症化させると、永久歯の萌出を遅らせてしまうことがあるからです。場合によっては永久歯の発育を妨げ、ターナー歯と呼ばれるエナメル質の異常を引き起こすこともありますので十分にご注意ください。乳歯は“使い捨ての歯”とは考えず、永久歯と同じくらい、あるいはそれ以上にていねいなケアが必要といえます。

▼まとめ

今回は、歯の本数の異常について解説しました。歯というと正常な本数が生えて当たり前と思われがちですが、実際は先天性の欠如や過剰歯が見られることも少なくありません。そんな時には慌てずにふくおか歯科までご相談ください。当院は発育期の子どもの歯科治療が得意な歯医者さんですの、歯の本数や生え方の異常にも適切に対処することができます。