床矯正って何するの？何歳まで受けられる？
子どもの歯並びの治療では、「床矯正（しょうきょうせい）」という装置を使うことがあります。矯正装置というと、マルチブラケット装置やマウスピース型矯正装置が有名ですが、床矯正はあまりご存知ない方も多いことでしょう。今回はそんな床矯正について、加東市社のふくおか歯科がわかりやすく解説します。
▼歯列の幅を広げるための装置
床矯正は、マウスピースのような形をした着脱式の装置で、主に歯列の幅を広げるために用いられます。歯列の幅が狭いと、乱ぐい歯や出っ歯といった歯並びの異常が生じやすく、噛み合わせも悪くなります。成長期にその状態を放置すると、永久歯列になってからもスペースの不足に悩まされることでしょう。顎の成長が活発な時期に床矯正で歯列および顎の骨の幅を拡大しておけば、将来の矯正で抜歯が不要となることも珍しくありません。
▼床矯正の種類
床矯正には、「緩徐拡大装置（かんじょかくだいそうち）」や「急速拡大装置（きゅうそくかくだいそうち）」のようないくつかの種類があります。緩徐拡大装置は、文字通り歯列および顎の骨を緩やかに拡大してく装置で、取り外し可能です。急速拡大装置は短期間で顎の骨を広げることができる装置で、固定式です。どちらが適しているかは、お子さまのお口の状態によって変わってきます。
▼床矯正で「できないこと」
床矯正は、顎の骨の発育をコントロールできる素晴らしい装置ですが、マウスピース型矯正装置（インビザライン）やマルチブラケット装置による歯列矯正のように、歯並びの乱れを細かく整えることはできません。また、重症度の高い歯並び・噛み合わせの異常の改善にも適応できないことが多いです。
▼床矯正は何歳まで受けられる？
床矯正は、歯や顎の骨が発育する力を利用する治療なので、大人になってからでは受けることができません。一般的には、顎の骨の発育が活発な4～12歳くらいの間に実施します。床矯正を始める適切な時期は、お子さまの発育状況によっても大きく変わるため、気になる方はまず一度、加東市のふくおか歯科までご相談ください。当院は、子どもの矯正治療が得意な歯医者さんです。
▼まとめ
今回は、子どもの矯正治療の一種である「床矯正」について、加東市社のふくおか歯科が解説しました。床矯正は顎の骨を拡大できる着脱式の装置で、4～12歳の間に受けるのが望ましいです。成長期に顎の骨をしっかり広げておくことで、将来の歯並びにとても良い影響が現れます。いわゆる2期治療が必要なくなることもありますので、お子さまの歯並び・噛み合わせに不安や疑問がある方は、早期に一度、矯正相談を受けておきましょう。